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論文

ブラジルの気になるラテックス; 天然ゴムで傷を治す

幕内 恵三

ポリマーダイジェスト, 54(2), p.17 - 25, 2002/02

ブラジル出張中に見聞した天然ゴムラテックスの新しい用途について紹介した。サンパウロ州立ヒベイロンプレト大学医学部のコウチンユ教授は、新鮮な天然ゴムラテックスが傷を癒すことを発見した。天然ゴムにはヒトを含む動物の傷を癒すタンパク質があり、血管の形成を促進するという。このタンパク質は温度に敏感で、高温にさらされると効力を失う。ゴムフィルムを患部に貼ることにより、フィルムに面した生体部分に血管の形成が起こり、やがて筋肉や皮膚の組織が成長する。ゴムフィルムは生体組織と癒着せず、組織形成後ゴムフィルムは容易に除去できる。鼓膜損傷や壊疽、潰瘍、切り傷、火傷等に効果がある。ラテックス療法の特長は、通院で治癒でき、安全かつ迅速である。人工食道,人工血管にも応用できる。近い将来、貴重な医薬品が天然ゴムから生産される可能性がある。

論文

Effect of flow field on colloid deposition in filtration process of polystyrene latex particles through columns packed glass beads

鎮守 浩史*; 長崎 晋也*; 田中 知*; 坂本 義昭; 武部 愼一; 小川 弘道

Journal of Nuclear Science and Technology, 38(8), p.645 - 654, 2001/08

 被引用回数:3 パーセンタイル:27.1(Nuclear Science & Technology)

地層中のコロイドでの移行挙動を実験的、理論的に考察するため、固相粒子充填カラム中でのコロイド粒子の固相表面への付着率に与える流れ場の影響について調べた。ガラスビーズを詰めたカラム中のラテックス粒子の破過曲線から、ラテックス粒子の付着効率を求め、この付着効率の流速依存性について、コロイド-固相間相互ポテンシャルの障壁を超えて付着する流れ場の効果を考慮したモデルにより解析を行った。

論文

放射線によるタンパク質含有量の少ない加硫天然ゴムラテックス

幕内 恵三; Haque, M. H.*; 池田 健一*; 吉井 文男; 久米 民和

日本ラテックスアレルギー研究会会誌, 4(1), p.7 - 10, 2001/01

天然ゴムラテックスの放射線加硫では、タンパク質も放射線で変性し、抽出可能な水溶性タンパク質が増加する。このタンパク質の除去法として、希釈した放射線加硫ラテックスに水溶性ポリマーを添加し、遠心分離器で濃縮することが有効である。また、水溶性ポリマーの分子量も脱タンパク質に影響し、低分子量を効果が大きいことを前回報告した。今回は、低分子量水溶性ポリマーとして重合度が500のポリビニルアルコール(PVA)を使用し、加水分解度の影響を検討した。PVAの添加した放射線加硫ラテックスから流涎でフィルムを作製し、乾燥後フィルムを10分間水洗し、引張強さと伸びを測定するとともに残存タンパク質をBCA法で定量した。脱タンパク質効果は加水分解度の増加とともに増大した。また、引張強さと伸びは加水分解度の低下とともに減少した。この結果から、完全加水分解のPVAが本法に適していることがわかった。

論文

Extractable protein of radiation vulcanized natural rubber latex

Soebianto, Y. S.*; Ratnayake, U. M.*; 幕内 恵三; 吉井 文男; 久米 民和

JAERI-Conf 2000-003, p.49 - 55, 2000/03

天然ゴムラテックスには、たんぱく質が含有し、これがアレルギーを引き起こすことから、近年問題になっている。そこで放射線加硫天然ゴムラテックス(RVNRL)から、水溶性ポリマーの添加と遠心分離との併用によりたんぱく質を除く研究を行った。種々の方法を検討した結果、RVNRLを50%から30%に希釈し、そこに水溶性のポリビニルアルコールを3Phr添加した後遠心分離を行い50%濃度にする方法が最も有効であった。この方法によるとRVNRL中からのたんぱく質は検出限界以下に低減できる。

論文

放射線加硫天然ゴムラテックスの脱タンパク質

幕内 恵三; Upul, R. M.*; Soebianto, Y. S.*; 吉井 文男

日本ラテックスアレルギー研究会会誌, p.31 - 37, 1999/07

天然ゴムラテックス(NRL)の放射線加硫(RV)では、タンパク質も変性し、抽出可能な水溶性タンパク質(WSPR)が増加する。このWSPRの除去法として、(1)RV NRLの遠心濃縮、(2)水溶性ポリマー(WSP)添加RV NRL乾燥フィルムの水洗、の2つの方法を報告した。今回は、WSPとして分子量のことなるポリビニリアルコールとポリビニルピロリドンを使用し、WSP添加と遠心濃縮の併用効果を検討した。最も脱タンパク質効果のあったのは低分子量WSPをゴム濃度30%のRV NRLに添加後遠心濃縮する方法で、重合度500の低分子量PVAを2phr添加し、遠心濃縮したRV NRLからのゴムフィルムは、20分間水洗でWSPRが検出限界(5$$mu$$g/g)以下となった。以上の結果から、WSPRの極めて少ない前加硫ラテックスの製法として、低分子量WSP添加・遠心濃縮法が有効であるとの結論を得た。

論文

放射線橋かけのラテックスへの応用

幕内 恵三

ポリマーダイジェスト, 51(5), p.43 - 65, 1999/05

ポリマー微小粒子が水に分散したラテックスへの放射線の応用について、NRラテックスの放射線加硫を中心に解説した。まず、ラテックスの放射線橋かけが、水の放射線分解生成物であるOHラジカルによって促進されることを解説した。ラテックスの橋かけは、微粒子内部のポリマーを橋かけし、その後成形する前照射・後成形プロセスであることに特異性がある。天然ゴムラテックスの放射線加硫では、原料NRラテックスや老化防止剤の種類と量、浸せき加工技術等の重要性を指摘した。また、放射線加硫促進剤であるアクリル酸n-ブチルの使用上の注意事項等を詳述した。さらに、放射線加硫ラテックスの物性及び放射線加硫の特長を紹介し、各種放射線加硫施設を概観して低エネルギー電子加速器を線源とする施設の経済性を議論した。

論文

Deposition behavior of latex particles in filtration process through glass packed column

鎮守 浩史*; 長崎 晋也*; 田中 知*; 田中 忠夫; 小川 弘道

Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.556, p.743 - 750, 1999/00

アクチニドを保持した地下水コロイドの移行は固相への付着に基づくフィルトレーション効果によって遅延を受けることが予想される。本研究では、負に帯電しているガラスビーズとラテックス粒子を用いたカラム実験及びバッチ実験を実施し、コロイドのフィルトレーション効果をコロイドの固相への付着挙動という観点から検討した。カラム実験において、ラテックス粒子の遅延は粒径またはイオン強度が大きいほど、付着の程度が大きくなることを明らかにした。また、ラテックス粒子の遅延の程度を示す分配係数は、バッチ実験より得られた値よりカラム実験結果から算出した値の方が大きいことを見いだした。これらの結果を解釈するため、付着界面でのコロイドに働く物理・化学的相互作用、流れの場の効果、付着粒子の脱離挙動などに関して考察した。

論文

ラテックスアレルギーと放射線加硫

幕内 恵三

ポリマーダイジェスト, 50(11), p.17 - 28, 1998/11

アレルギー抗原物質であるラテックス中の水溶性タンパク質の放射線加硫による除去について最近の研究成果を紹介した。まとめると、(1)天然ゴムラテックスのタンパク質は放射線加硫の過程で分解し、水溶性タンパク質が増加する。(2)タンパク質は放射線分解後もアレルギー抗原を保持する。(3)水溶性タンパク質は、ラテックスを希釈した後遠心分離することにより除去できる。(4)放射線加硫ラテックスにPVAのような水溶性ポリマーを添加すると、リーチングによって水溶性タンパク質が容易に除去される。(5)水溶性ポリマー添加法は、ゴムフィルムのタック低減にも有効である。

報告書

地層中のコロイド移行速度に関する実験および解析-ガラスビーズを充填したカラム中のコロイド移行-

黒沢 進*; 油井 三和

PNC TN8410 97-125, 20 Pages, 1997/03

PNC-TN8410-97-125.pdf:1.02MB

高レベル放射性廃棄物の地層処分システムの性能評価研究において,地層中における核種の移行を解明することは重要な課題である。近年,コロイド等の微粒子が,放射性核種の移行速度を助長する媒介として働くかもしれないという懸念が強まっている。例えば,Hydrodynamic Chromatography(HDC)理論によれば,バルク水が放物線的な流速分布をもって流れる場合には,コロイドはバルク水の平均移行速度よりも速いと見積られる。したがって,HDC理論に基づけば,地下水中で放射性核種がコロイドに吸着したりあるいは自らがコロイドを形成すると,地層中での核種移行を促進させると考えられる。そこで本研究では,地層中でのコロイドの移行速度を直接実験に基づいて評価するため,まずは多孔質媒体を模擬したガラスビーズ充填カラム中で,金コロイドおよびラテックス粒子の移行実験を行った。そして,この際コロイドの移行をHDC理論に基づく解析モデルを用いて予測し,この結果をカラム実験の結果と比較した。その結果,多孔質媒体中でのコロイドの移行速度は,HDC理論に基づくモデルによる予測値よりも遅いことが示された。この理由として,コロイドの移行速度は,HDC理論では厳密に考慮されていないコロイド-固相間の相互作用力により固相に吸着されて,遅延されるためと考えられる。

論文

Progress in radiation vulcanization of natural rubber latex

幕内 恵三

Int. Rubber Conf. '97 (IRC'97), p.107 - 116, 1997/00

天然ゴムラテックスの放射線加硫に関する高崎研究所の最近の成果を、プロセス及びゴムタンパク質の放射線照射効果の2項目に分けて報告する。プロセスの進歩では、かき混ぜ装置の付いた反応容器によって低エネルギー電子加速器で、大量の天然ゴムラテックスの放射線加硫が可能になった。また、親水性モノマーを塗布した後、低エネルギー電子線を照射し、ゴム皮膜にハイドロゲル被覆をつくるプロセスが開発された。ラテックス中のゴムタンパク質は、放射線照射によって水溶性が増した。この水溶性タンパク質をゴム皮膜から水洗で除去するには、大量の水と長時間を必要とする。また、ラテックスの遠心分離でも完全除去はできなかった。しかし、照射後のラテックスを濃度20%程度に希釈して遠心分離すると、濃縮ラテックス中の水溶性タンパク質の量は、検出限界以下に低減した。

論文

Protein free vulcanized NR latex with low energy EB

幕内 恵三; 吉井 文男; F.Akhtar*; S.Varghese*; 勝村 傭介*

Proc. of 6th Int. Conf. on Radiation Curing (RadTech Asia'97), p.836 - 839, 1997/00

天然ゴムラテックス工業における低エネルギー電子加速器の利用の可能性について、(1)放射線加硫及び(2)表面改質の両面から検討した。(1)の放射線加硫では、かき混ぜ装置の付いた照射容器を用いることにより、従来は不可能と考えられていた天然ゴムラテックスの大量照射を可能にした。(2)の表面改質では、放射線加硫ラテックスフィルムに親水性モノマーを塗布し、電子線を照射することにより、親水性ハイドロゲルの薄膜をつくり、ゴム表面の粘着性を下げることができた。

報告書

狭隘経路内における微粒子の移行に関する研究(IV)

田中 知*; 長崎 晋也*

PNC TJ1602 96-003, 45 Pages, 1996/03

PNC-TJ1602-96-003.pdf:0.83MB

圧密ベントナイト(充填密度1.0g/cm3$$sim$$1.8g/cm3)中のコロイド粒子の拡散挙動を、Through-diffusion法により観測した。用いたコロイド粒子はラテックス粒子と原子炉弥生で放射化させたEuを吸着させたベントナイトからの放出粒子である。ラテックス粒子は、その実効拡散係数から予測される時間では拡散が確認されなかった。Eu-粘土系コロイドにおいても、充填密度が小さい場合であっても拡散は確認されていない。コロイド粒子は圧密ベントナイト中を拡散できない可能性が強いことが示唆された。また、単分散金コロイド粒子の石英への吸着を検討し、低温領域では物理吸着が支配的であるが、温度の上昇につれて化学吸着が支配的になることが観測された。これらの界面現象を解明するために、光学的手法による実験の準備を行っている。

論文

低エネルギー電子加速器による天然ゴムラテックスの放射線加硫

幕内 恵三; 吉井 文男; 武井 太郎*; 木下 忍*; F.Akhtar*

日本ゴム協会誌, 69(7), p.500 - 506, 1996/00

低エネルギー(175、250、300keV)電子線による天然ゴムラテックスの放射線加硫を行った。かき混ぜ装置の付いた反応槽方式と回転ドラム方式の2方式について比較した。反応槽方式は、エネルギー利用効率の点でドラム方式よりやや有利であった。一方、回転ドラム方式には、連続照射という特徴がある。反応槽の場合、かき混ぜが不十分であると、粒子間の橋かけ密度が不均一となり、物性低下となる。回転ドラム方式では、照射中に発生するオゾンの除去が必要である。

報告書

狭隘経路内における微粒子の移行に関する研究(3)

not registered

PNC TJ1602 95-002, 52 Pages, 1995/03

PNC-TJ1602-95-002.pdf:0.97MB

2次元剪断流れ場中における帯電したコロイド粒子の拡散挙動を、モンテカルロ計算によって検討し、壁と粒子がともに帯電することによる拡散挙動への影響を明らかにした。壁と粒子が同符号に帯電する場合、電荷の効果を考慮することは粒子の拡散挙動に重大な影響を及ぼし、考慮しない場合に比べて移行距離が増加した。同時に、ラテックス粒子を用いてthrough-diffusion法による拡散実験を行った結果、実測された実効拡散係数はStokes-Einstein式より計算される実効拡散係数に比べて大きくなることがわかった。さらに、石英表面に付着したカオリナイト粒子の脱離挙動をカラム法によって検討し、pHとイオン強度の影響を明らかにした。実験結果は、ファンデルワールスポテンシャルと電気2重層ポテンシャルを考慮した計算結果と一致した。

論文

Effect of immersion in tap water on the reduction of tackiness of the film prepared from radiation vulcanized natural rubber latex

Haque, M. E.*; 吉井 文男; 幕内 恵三

Macromolecular Reports, A32(Suppl.3), p.249 - 254, 1995/00

放射線加硫天然ゴムラテックスフィルムの粘着性をなくすために、種々の検討を行った。その結果、水道水中に漬けるとハイドロゲルやタルクを塗布した市販のゴム手袋と同じように粘着性がなくなった。水道水による処理は、80$$^{circ}$$Cのような温度が高い方が短時間(10分)で粘着性をなくすことができる。粘着性がなくなるのは、水道水中の炭酸カルシウムがゴム表面に沈着することによる。粘着性をなくすのに必要な炭酸カルシウム濃度は、100mg/lである。沈着した炭酸カルシウムは極めて安定で、蒸留中で70$$^{circ}$$C、30分の加温まで全く脱離がみられなかった。

論文

放射線加硫天然ゴムラテックスのアレルギー応答性

幕内 恵三; 吉井 文男; 百武 健一郎; 久米 民和; 鈴木 健二*

日本ゴム協会誌, 68(4), p.263 - 268, 1995/00

天然ゴムラテックスタンパク質のアレルギー反応に対する放射線照射の影響を、受身皮膚アナフィラキシー(PCA)試験、テックス中の水溶性成分の分子量分布、ラテックスフィルム中の窒素含有量及びタンパク質分子量から検討した。照射ラテックスでは、硫黄加硫のものよりは弱いアレルギー反応が認められた。アレルギー反応の線量依存性は認められなかった。ラテックス中の水溶性成分及びフィルム中の窒素量は放射線照射によって増加したが、1%アンモニア水による水洗で容易に除去された。放射線照射で水溶性の高分子量成分は増大するが、タンパク質の高分子量成分は減少することがわかった。これらの結果から、放射線加硫後もゴムタンパク質は抗原性を有するが、水溶性が増大するため、水洗で容易に除去されると結論した。

論文

Reduction of residual n-butyl acrylate sensitizer in radiation vulcanized natural rubber latex

C.Wang*; 吉井 文男; 百武 健一郎; 幕内 恵三

日本ゴム協会誌, 68(11), p.788 - 793, 1995/00

アクリル酸n-ブチル(n-BA)が天然ゴムラテックスの放射線加硫促進剤として極めて優れていることを見出した。しかし、照射後未反応のn-BAがラテックス中に残るという問題が生じてきたため、ラテックス中のn-BAの定量法の確立と残留n-BAを減らす研究を行い、得られた知見について報告する。照射ラテックス中にヘキサンを添加すると、残留n-BAがヘキサン側に移行してくるのでヘキサン部をガスクロマトグラフィーにより分析することにより残留n-BAが定量できた。残留n-BAを減らすために、照射後水酸化カリの添加とラテックスの温度を上げてn-BAをブチルアルコールに変換したが、水酸化カリの添加よりも温度を上げる方が効果的であった。

論文

Radiation vulcanization of NR latex with low energy electron beams

幕内 恵三; 吉井 文男; J.Gunewardena*

Radiation Physics and Chemistry, 46(4-6), p.979 - 982, 1995/00

 被引用回数:17 パーセンタイル:82.24(Chemistry, Physical)

300keV低エネルギー電子線による天然ゴムラテックスの放射線加硫のため、かき混ぜ装置の付いた照射容器を製作した。容器の直径は20cm、深さは17cmであった。容器上部に冷却槽の付いたビーム窓を固定した。窓の寸法は、10$$times$$10cmであった。かき混ぜ羽根は容器上部から斜めに装入した。回転速度は可変で、最大は280rpmであった。容器内に3.2lのラテックスを入れ、かき混ぜ速度やビーム電流を変化させて照射実験を行った。300keVの電子線のラテックス内透過は0.2mm程度であるが、照射中に適切に撹拌すると、本法のようなバッチ式照射でも、放射線加硫できることがわかった。しかし、撹拌中に泡が発生すると、放射線エネルギーが泡に吸収され、泡がパンケーキ状に同化することがあり、泡の発生抑制が重要であることがわかった。

論文

Environmentally friendly vulcanization technology of natural rubber latex by radiation

幕内 恵三

Ecomaterials (Trans. of Materials Research Soc. Jpn., Vol. 18A), 0, p.721 - 724, 1994/00

天然ゴムラテックスの放射線加硫は、天然ゴムラテックスにアクリル酸n-ブチルを5%添加し、放射線($$gamma$$線)を15kGy照射する技術であり、照射後のラテックスは、ゴム手袋などの製造に使うことができる。放射線加硫は、従来の硫量加硫のような、硫量や酸化亜鉛、ジチオカルバミン酸塩を使用しないため、ニトロソアミンが副成しない。製品の細胞毒性が低い、自然環境下での分解速度が大きいなどの特徴があり、環境にやさしい加硫法である。

論文

Improvement of ageing properties of rubber films prepared from radiation-vulcanized natural rubber latex

吉井 文男; S.Kulatunge*; 幕内 恵三

Angewandte Makromolekulare Chemie, 205(3537), p.107 - 115, 1993/00

 被引用回数:9 パーセンタイル:43.85(Polymer Science)

放射線加硫天然ゴムラテックスから調製したフィルムの耐老化性を改善するために酸化防止剤の選択を行った。酸化防止剤としては14種類を用い、次の方法により選んだ。放射線加硫ラテックスフィルムで約97%のゲルのある試料を酸化防止剤の共存下で酸素をバブリングし、酸化劣化によるゲルの減少量を測定した。ゲルの減少量が少ないほど酸化防止効果があると言える。その結果、Nonflex TNPとAntage DAHがゲルの低下が最も少なかった。したがって、この酸化防止剤を放射線加硫ラテックスに添加し、フィルムの耐老劣化性を調べた結果、100$$^{circ}$$C、20時間の老化では強度の低下がなく加硫ラテックスフィルムの酸化防止剤として有効であることが分った。また、酸素バブリング法による溶媒抽出は、最適な酸化防止剤を選ぶのに有益な方法であることが分った。

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